『逆襲、にっぽんの明るい奥さま』夏石鈴子

逆襲、にっぽんの明るい奥さま

逆襲、にっぽんの明るい奥さま

まったくもって、この本に出てくる奥様たちとは違う生活を
送っているわたしなんですが、でも読んでいてものすごく痛快。
「女」を書かせたら夏石さんの右に出る人はいないと思う。
『ウフ.』での連載は、たまーに読んでいたのだけれど、
乳ガンになってしまう奥様の話は、そのときにも泣いて、
また再読して泣いてしまった。それは、同情の涙じゃなくて、
女といういきものの切実さに泣けてきたんだと思う。